違法コピー防ぐ半導体技術を共同開発へ 東芝、サンディスクなど日米韓5社

半導体技術を持つパナソニック東芝ソニー、米サンディスク、韓国サムスン電子の5社は20日、SDカードやストレージ(記憶装置)向けに違法コピーを防ぐ半導体モリー技術を共同で開発すると発表した。

 5社は新技術の推進組織である「次世代セキュアメモリーイニシアティブ」を設立、ハイビジョン放送などの高精細映像を記録する際の著作権保護技術を規格化し、普及活動などを行う。

 開発を目指す新技術は、データを記憶するNAND型フラッシュメモリーの個体識別技術と映像の違法コピー防止技術を組み合わせたもの。映像保護技術が確立されれば、著作権者などが映像のダウンロードを承認しやすくなり、消費者はスマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末などでも、高精細を映像をダウンロードして楽しむことができるようになるという。

 5社は、2012年中に違法コピー防止技術を搭載したSDカードやスマートフォンタブレット端末を市場に投入するとしている。