ドコモが学割キャンペーンを増強 基本料37カ月無料で他社に対抗

 NTTドコモは24日、学割キャンペーン「応援割引2012」の割引内容を増強すると発表した。学生らの携帯電話の基本使用料を最大37カ月間無料とする。20日から7カ月間無料で開始していたが、KDDI(au)とソフトバンクモバイルが打ち出した「3年間無料」に対抗した。

 利用が多い若者を囲い込む学割は各社が競って展開し、“最もお得”なプランをめぐるいたちごっこが続く。

 ドコモの新たな学割は、新規契約の学生とその家族について、月額基本使用料780円を37カ月間無料とする。キャンペーン拡張前の23日までの申込者にも適用される。

 20日に始まったドコモの学割は、ライバル2社に先駆けて発表。その後KDDIが学生を3年間無料とするなどの新プランを打ち出し、ソフトバンクも3年間無料を表明した。

 ドコモが見劣りする感は否めず、「利用者の混乱を招く」(業界関係者)のを覚悟で拡充に乗り出した。今回は家族の優遇策でドコモが一歩抜け出した。

 新生活が始まる春は、利用頻度が高く、長期の利用が期待できる若者の新規契約が増え、各社は「青田買いしたい」(ソフトバンク)。ドコモの拡充策で残る2社がどう出るか、サービス合戦は終わらない。