インド最高裁、携帯周波数めぐる汚職事件で122ライセンス取り消し

ニューデリー 2日 ロイター] インド最高裁は、2008年の携帯電話周波数割り当てをめぐる汚職事件で、事件に絡んで売り渡されたライセンスを取り消すとの決定を下した。8事業者の122ライセンスが対象となるが、影響を受ける携帯利用者は全体の5%未満とみられる。

ライセンスが取り消されるのは、ノルウェーの通信企業テレノール<TEL.OL>とインドの不動産企業ユニテク<UNTE.NS>が出資しているユニテク・ワイヤレスなど。同社は昨年12月時点で加入者が3600万件を超えている。

Uninorブランドを展開する同社は声明で「われわれは言われたとおり政府のプロセスに従っただけであり、不当に扱われている」と述べた。

取り消されるライセンスを所有する8事業者は、4カ月間の事業継続が可能。この間に規制当局は市場規則を見直す方針だ。

事件は第2世代の携帯電話周波数割り当てをめぐる競争入札で、企業に不当に安くライセンスを売り渡したとして、当時の通信相らが逮捕された。