アイパッド、販売停止命じず=米アップルが勝訴―中国上海地裁

 【北京時事】米アップルの多機能携帯端末「iPadアイパッド)」が商標権を侵害しているとして、中国の情報機器メーカー、唯冠科技(広東省深セン市)がアップルの現地販売会社、苹果貿易上海を相手取り、アイパッドの販売停止を求めた裁判で、上海市浦東新区人民法院(地裁)は23日、唯冠の訴えを退け、苹果の要求通り審理を打ち切った。中国新聞社電が報じた。
 判決は、唯冠の主張が認められるには、アップルが唯冠の商標権を侵害したという事実が求められると指摘。商標権がどちらに存在するかは、現在、広東省高級人民法院(高裁)が審理しているため、この判決が出る前に、販売停止を命じることはできないとしている。