<NTTドコモ>夏商戦向け19機種を発表 初の「らくらくスマホ」も

 NTTドコモは16日、新型スマートフォンなど夏商戦向けの19機種を発表した。スマホタブレットともOS(基本ソフト)はアンドロイドの最新版4.0で、高速通信Xi(クロッシィ)にも11機種が対応。4月1日に開局したスマホ向けマルチメディア放送「NOTTV」は5機種で視聴できる。また、高齢者向け「らくらくホン」シリーズに初めてスマートフォンが登場する。 

 ◇パナ「ELUGA」を国内で発売

 スマートフォンは液晶画面のサイズのバリエーションを増やし、画面サイズが3インチ台のコンパクトなモデルから、文庫本サイズの5インチまでそろえた。また、バッテリー容量が平均で20%増えた。

 海外メーカー製は「GALAXY(ギャラクシー)」(サムスン電子)、「Optimus(オプティマス)」(LG電子)など4機種で、LG電子はおサイフケータイワンセグなどの日本向け機能をすべて搭載したモデルを初めて発売する。

 国内メーカー製は、「Xperia(エクスペリア)」(ソニーモバイルコミュニケーションズ)、「MEDIAS(メディアス)」(NECカシオモバイルコミュニケーションズ)、「ARROWS(アローズ)」(富士通モバイルコミュニケーションズ)などで、エクスペリアは国内向けでは初めてソニーブランドになる。また、パナソニックは海外向けモデル「ELUGA(エルーガ)」を国内市場に投入する。

 ◇「ジョジョの奇妙な冒険」とのコラボも

 人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」とのコラボレーション(コラボ)機種「L−06D JOJO」もファンには注目だ。連載25周年記念の限定モデルとして、本体にイラストが描かれ、特別編集版のコミックがあらかじめインストールされているほか、作中のせりふを使った予測変換辞書を搭載している。ドコモは今後も、コラボレーションモデルを開発していく見込み。

 ◇らくらくスマホ向け新料金プラン

 スマホ「初心者向け」の新サービスとして、新たに、らくらくスマホ向けの専用料金プラン「らくらくパケ・ホーダイ」(月額2980円、FOMA)の提供を始めるほか、今年1月に発表した「スマートフォンあんしん遠隔サポート」の対応を、当初の2機種から全機種に拡大する。

 また、クラウドサービスを「ドコモ クラウド」として本格的に始める。角川書店とアニメ配信事業を行う合弁会社を設立(5月下旬予定)し、dマーケットに7月、アニメストアを新設。当面、月額420円で見放題になるサービスを提供する。MUSICストアでも、これまでの楽曲ごとのダウンロード配信に加え、月額315円の音楽ストリーミングサービスを始める。音楽の聴き放題サービスは5月15日、KDDIが月額315円の「うたパス」を発表している。【岡礼子】