スマホ市場シェア、米国でiPhoneがアンドロイド逆転

[25日 ロイター] 米国のスマートフォン(多機能携帯電話)市場で、米アップル<AAPL.O>の「iPhone(アイフォーン)」がアンドロイド携帯をシェアで逆転したことが分かった。音声認識パーソナルアシスタント機能「Siri」を搭載した最新機種iPhone4Sの人気ぶりが裏付けられた。

調査会社カンター・ワールドパネル・コムテックが25日発表した2011年第4・四半期(10─12月)の米スマホ市場統計では、iPhoneがシェア44.9%で、米グーグル<GOOG.O>の基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載した全機種のシェアが44.8%。前年同期との比較では、iPhoneがシェアをほぼ倍増させた一方、アンドロイド携帯は50%から微減となった。

アップルが24日発表した第1・四半期(10─12月)決算は、iPhoneやタブレット端末「iPad(アイパッド)」の好調が寄与し、売上高、利益とも過去最高を記録。一方、米モトローラ・モビリティ<MMI.N>や台湾HTC<2498.TW>、ソニー・エリクソン<6758.T><ERICb.ST>といったアンドロイド勢メーカーは、10─12月期に軒並み販売台数で苦戦した。

カンターのドミニク・スネボ氏は「クリスマス期間中、米国と英国、オーストラリアでアップルの販売好調は続いた。われわれがカバーする9カ国では現在、アップルの売り上げはアンドロイドより早いペースで成長している」と述べた。