ドコモ通信障害、スマホ普及で通信量増大 パケット交換機を緊急点検

東京都心部などで25日朝、約4時間40分にわたりNTTドコモの携帯電話の音声通話やメールがつながりにくくなった問題で、同社は26日午前10時半、東京都内で会見し、岩崎文夫・取締役常務執行役員が「お客さまに多大なご迷惑をおかけしたことを、深くおわび申し上げます」と謝罪した。


問題の原因はスマートフォン(高機能携帯電話)の通信大容量化対応のため、データの振り分けを行う「パケット交換機」を新型に交換した際の不具合とみられ、約252万人に影響した。

 今後の対応策として、問題の原因となったパケット交換機を全国で緊急一斉点検する。2月中旬までに行う予定。必要があれば、設備の改修や増強を行う。

 会見では、原因はスマートフォン(高機能携帯電話)の普及に伴う通信量の増大だったことを明らかにした。

 パケット通信を利用して“無料”の音声通話を行うスマホのアプリケーションが急速に普及。これらのアプリが発信する「制御信号」が25日朝から集中し、25日未明に交換したばかりの新型パケット交換機に、処理能力を上回る負荷がかかったという。