グーグルに賠償命じる=企業向け地図サービス―仏裁判所

【パリ時事】パリの商業裁判所は1月31日、インターネット検索最大手の米グーグルによる地図サービス「グーグルマップ」の企業向け無料提供が独占的地位の乱用に当たるとし、グーグルとそのフランス子会社に損害賠償50万ユーロ(約5000万円)と制裁金1万5000ユーロを支払うよう命じる判決を下した。AFP通信が1日、関係者の話として報じた。
 それによると、企業向けに地図検索サービスを有料で提供する仏ボタン・カルトグラフ社が、グーグルの無料サービスは競合社排除を狙った地位乱用だと訴えていた。ボタン社の弁護士は「グーグル社の違法性を証明できた。2年間にわたる闘いに終止符を打つ画期的判決だ」と歓迎した。