ブラジル政府、交通取締情報の提供めぐりツイッターを提訴

(CNN) ブラジル政府が簡易投稿サイト「ツイッター」を相手取り、同国内の交通取り締まり情報を流しているアカウントを閉鎖するよう求める訴えを起こした。

検察当局が中部ゴイアス州の連邦裁判所に訴えた。ツイッターやユーザーが従わなかった場合は、1日当たり50万ブラジルレアル(約2200万円)を支払うよう求めている。

検察は、路上での検問には交通事故だけでなく、車の盗難や不法な武器、薬物の密輸などを防ぐ目的もあると指摘。ツイッターとユーザーは運転者らに情報を漏らすことによって法律に違反し、国民の安全を脅かしていると主張した。

ツイッター側からのコメントは得られていないが、ユーザーはすぐに反応を示した。ゴイアス州の州都ゴイアニアでの情報提供アカウントには約1万2000人が参加していたが、6日午後には「これで終わりだ」「ツイッターからの指示はないが、裁判所の判決が出るまで自主的に更新を停止する」とのツイートが流れ、書き込みが止まった。

ツイッターは先月末、外国政府などから要求があれば、投稿内容を当該国のユーザーには表示しないようにする「国別検閲」を実施すると表明していた。