航空会社装うウイルスメール 注意を

大手航空会社の全日空から航空券の注文を確認する電子メールが送られたように装って、利用者のパソコンをウイルスに感染させようとする新手のサイバー攻撃が確認され、セキュリティ会社では、覚えのないメールには注意するよう呼びかけています。

全日空によりますと、「身に覚えのない航空券を案内するメールが届いた」という利用者からの問い合わせが先月から寄せられるようになったということです。
メールには利用者の本名が正確に記され、インターネットを通じて航空券を注文したとして、確認のためメールに添付されたファイルを開いて印刷するよう書かれているということです。
メールの文面は、実際に全日空が航空券を注文した利用者に送っているものとほぼ同じだということで、メールの指示に従いファイルを開いてしまった利用者もいたということです。
東京都内のセキュリティ会社がこのメールを分析したところ、添付されたファイルはコンピューターウイルスで、感染するとパソコンの内部の情報を海外のコンピューターに勝手に送る仕組みになっていたということです。
セキュリティ会社は「あらかじめ狙った相手の個人情報や、航空会社がふだん送っているメールの内容を詳細に分析したことが考えられる。サイバー攻撃の手口は巧妙化しており、覚えのないメールが届いた場合は、ファイルを開かないように注意してほしい」と話しています。