NEC、ビッグデータ関連事業売上高を3年間で倍増に

[東京 13日 ロイター] NEC<6701.T>は13日、爆発的に増え続ける大容量・非定型・リアルタイムのデータを分析して経営などに活用する「ビッグデータ」関連事業を強化すると発表した。

専門要員の育成や新製品投入を通じて、同事業の売上高を今後3年間で累計1500億円、現在の約2倍の年間500億円以上に拡大させたい考え。

同社は2月に全社横断的な戦略プロジェクトを立ち上げ、マーケティング、プロモーションを推進。また顧客業務に精通し、分析スキルにたけた専門要員を育成して今後3年間で200人体制とする。

第1弾となる新製品は4月上旬から出荷を開始する。データ量の増加に応じて柔軟に拡張させることが可能で、導入時の初期コストが既存製品に比べ半分で済むことなどが特長。価格は510万円からで、向こう3年間で150システムの販売を目指す。

会見した山元正人執行役員常務は、流通や金融など顧客企業の間で「大量データを持っていても、データがしっかり活用できていないという話をよく聞く」といい、「データを活用することによって顧客自身の事業をさらに強化できる」と語った。